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自分でiPhone5のバッテリーを交換してみたお話

  • iPhone
  • 2017/03/11


『i-fix.biz』の修理キットを使って、自分でiPhone5のバッテリーを交換しました。

バッテリー持ちが悪い

ご存知の方もいるかと思いますが、僕は現在

の3台のiPhoneを所持しており、5と4sはオークションで購入したものです。5はしばらくiOS9で運用した後、iOS10のパブリックベータ版を入れて実験機にしていました。ところがiOS10を入れたあたりからバッテリーが急激に持たなくなり、アプリで調べてみると、バッテリー全体の僅か14%しか使用できなくなっており、バッテリー交換を決意しました。

『iPhone5バッテリー交換プログラム』は?

iPhone5はAppleがバッテリー交換プログラムを提供していますが

結論から言うと現時点ではどのiPhone5もプログラムの適用は受けられません。
よくよく見るとサポートページの一番下に『このプログラムはiPhone本体の最初の小売販売日から3年間、対象となる iPhone5バッテリーに適用されます。』書いてあります。『3年間』というのが曲者で、ページの上部に『影響が確認されているのは、2012 年 9 月から 2013 年 1 月の間に販売され…』とあります。つまり、2013年1月に販売されたiPhoneであっても2016年1月までしか申し込めないということです。この記事を書いている2017年3月現在に至ってもページは健在であたかも申し込めるようになっており、Appleがなぜこのページを削除しないのか疑問です。

バッテリー単体で買うとリスクが高い

当然ながらiPhoneを開けた時点でサポート対象外となり、正規料金を支払っても受け付けてくれません。そのため、なるべくリスクの少ない交換バッテリーを調達する必要があります。Amazonで調べると1000円未満のものから数千円するものまでありますが、評価を見るとどれも一定の確率で『ハズレ』を引くようです。たとえば『PSEマークが無い』『減りが早い』『ケーブルが断線していた』など、リスクが高いです。そこで、数々のバッテリー自前交換のブログ記事を調べ上げた結果『自分で修理.com』に辿り着きました。

交換パーツ+工具一式が格安で手に入る

『自分で修理.com』は、文字通り自分で修理するための交換パーツ+工具一式をキット形式で販売しているサイトです。交換パーツは豊富なようで、

がラインナップされています。iPhone4から6sまで幅広くカバーしており、かなり良いのではないでしょうか。

いざ、交換!


前置きがとても長くなりましたが、いよいよ交換していきます。
キットは細長い箱に入って送られてきます。(大きさ比較のため修理対象であるiPhone5を横においてあります)

内容品


箱を開けると

が出てきます。工具一式とは、

の7つです。今回はマイナスドライバーは使いませんでした。

1,フロントパネルの取り外し


まずはフロントパネルを外していきます。Lightning端子の左右にあるネジ2つをトルクスドライバーを使用して外します。長さが3mmほどしかないのでなくさないように小さめのトレイを用意してしっかり管理しましょう。

次に吸盤をホームボタン近くに貼り付け、引っ張ります。5は5sのようにTouchID用コネクタがないので楽ですが、慎重に力を掛けていきましょう。(僕はここで一番手間取りました)

外れたらゆっくり持ち上げ、フロントパネルとロジックボードを繋いでいるケーブルを外します。まずはケーブルを覆っているプレートを外しましょう。3箇所ネジ止めされていますが、右上のネジは下側2つとは長さが異なるので混同しないように管理してください。

プレートを外したら、ケーブルの接合部付近にヘラを差し込んでテコの原理で外します。上から3つとも外したらフロントパネルを外して置いておきましょう。

2,バッテリーの取り外し


次にバッテリーとロジックボードを繋いでいるケーブルを外します。またカバーがかかっているので、2つネジを外してカバーを外します。

このケーブルも先程と同じくテコの原理で外します。

次に本体左側の隙間にヘラを差し込んでまたテコの原理でバッテリーを外しにかかりますが、バッテリーは両面テープでしっかり固定されているので、慎重に少しづつ力をかけてください。バッテリーは曲がりやすく、そうなると非常に危険です。ある程度隙間ができたら指を入れて外します。

バッテリーが外れました。

3,バッテリーの入れ替え


左が交換バッテリー、右がもともと入っていた純正バッテリーです。

交換バッテリーを固定し、ケーブルを『パチッ』と音がするまで押し込みます。これは結構力掛けても大丈夫なようです。しっかり固定できたらカバーをかぶせてネジ止めします。

4,フロントパネルの取り付け


今度は下側のケーブルから順に3つケーブルを付けていきます。先程のように『パチッ』と音がするまで押し込んでください。こちらも固定したらカバーをかぶせてネジ止めします。上に書いたとおり、右上のネジは規格が異なるので注意してください。

5,起動試験


フロントパネルとロジックボードを繋ぐケーブルがしっかり繋がっているか確認のため、ここで一度電源を入れます。ロック画面が表示されたら、タッチに問題がないか確認してください。画面が表示されない、タッチに反応しない場合は、上の手順4からやり直してください。

6,フロントパネルの固定

無事に動くことを確認したら、フロントパネルを上側からボディに合わせてはめていきます。下まではまったらもう一度たわみがないか確認して、Lightning端子の両サイドのネジを止めます。

これで完了です。

コンディションの確認

アプリでバッテリーコンディションを確認してみましょう。『Battery Life』がオススメです。




無事に容量が回復しました!

あとがき

iPhone5が復活したので、これでiOS10のβテストも再開できます。バッテリー交換は比較的簡単な部類なので古いiPhoneを持っていて『バッテリー交換に8000円近くも払えない…』という人は是非お試しあれ!吸盤は100円ショップでも入手できますし、プラスドライバーは精密ドライバーをお持ちなら適合するのがあるかもしれません..。